INTERVIEW株式会社シード様
『眼』の専門総合メーカーとして、お客様の『見える』をサポートする株式会社シード様。
次世代管理職を担う人材の育成に向けて、Business Management Game研修(以下、BMG研修)を開催いたしました。
研修の目的は、1.部門を横断して全社を俯瞰的に捉える力、2.環境分析や同僚との議論を通じて課題を設定する力、3.戦略を実行し結果を財務的に分析する力などを養成することです。
井本様、金澤様、中村様
研修の目的について
現在、シード様ではどのような人材育成に取り組まれているのでしょうか?
『次世代管理職を担う人材の育成』を目的として、1年間を通して月に1回のペースで、様々な部署のメンバーで構成された人材育成プログラムを開催しています。BMG研修もその一環で導入を検討しました。
BMG研修の導入を決めた理由を教えて頂けますか?
会社経営の一連の流れを、チームで楽しみながら実践的に学べる点が、私たちが求めていたコンセプトに合っていると感じて導入を決めました。
これから活躍の場を広げていくであろう優秀な社員達がお互いに切磋琢磨し、戦略的な意思決定とその結果を分析する機会を提供したいと考えていました。
実践的に、チームで経営を学ぶことができる部分に惹かれたという事ですね。
そうですね。特に、議論と意思決定の結果が財務諸表として表れる部分などは、他の研修には無いユニークな部分だと思います。財務三表って座学だけでは使えるようにならないと思っていて、戦略的思考と財務的思考を持ち合わせることの重要性を理解するためには、経営の一連の流れを体験するしかないなと。それを、チームで補い合いながら、学びを深めていく点にもとても魅力を感じました。
正直、シミュレーションゲームを利用した研修をこれまで導入したことが無かったので、効果は懐疑的な部分もありました。しかし、詳細な説明やデモを通じて、単純なボードゲームでは無く、経営を学ぶにあたって洗練された内容になっていると分かり、経営人材の育成に効果的なのではないかと考えました。実際に、早稲田大学のMBAで多くの社会人学生が利用されていますしね。
研修による学びと効果
BMG研修の受講者として、第一印象を教えて下さい。
チーム対抗の経営シミュレーションは面白そうだなと思いましたが、これまで経営を深く学ぶ機会が少なかったので、難しそうだな、ハードルが高いなとも感じました。生産計画や財務管理は、普段の業務でも意思決定に携わることが無い領域だったので、正しい意思決定を出来るだろうかと、心配していました。
実際に研修を体験してみて、どうでしたか?
研修の冒頭は手探りで進めている感覚もありましたが、全体を通じて非常に楽しんで取り組むことができたと感じています。
印象に残っているのは、未来を見据えて製品の販売計画を立て、そこに向けて生産管理やマーケティングなどの準備を行うといった一連の流れです。詳しく話すとネタバレになってしまうので割愛しますが(笑)、市場の需要と自社や競合による製品供給を分析しながら意思決定を実施していく、そのような部分に面白さと難しさを感じました。
市場における自社の立ち位置を考えて、時には大胆に投資を行って “攻めの姿勢” を作っていく必要も経営者には求められることを感じました。チームで建設的な議論を行いながら、短期間で多角的に意思決定を繰り返していく経験は、普段の業務における視座を高め、視野を広げるキッカケになったと思います。
研修を通じて得られた学びは他にもありますか?
財務理解と全社目線の重要性を学びました。BMG研修では意思決定の結果が直ぐに貸借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)となって現れます。どのような行動が各指標に影響を与えるのかを流れで学ぶことができ、数字の意味をリアルに理解することができたのは大きいと思います。
また、製造・生産・販売・広告・採用などの各領域での意思決定が、共通の目的と時間軸に向けて連動しておこなわれる事の大切さも学び、経営の複雑さと難しさも合わせて実感することができました。
実際に研修を実施してみて
研修を実施して、シード様が期待されていた成果は得られましたか?
そうですね。年間を通して開催している管理職向け研修の導入として、BMG研修を採用させて頂きました。アンケートによる受講者の満足度も非常に高く、経営を体験しながら自分の興味関心や得手不得手を理解し、今後の主体的な学習に続いていく気付きを得る場になったと思います。
BMG研修の実施後に、社内の研修でケーススタディを何度か実施したのですが、これまでに無い視点を抑えた鋭い回答やプレゼンテーションが多く、経営の擬似体験を通じて非常にポジティブな影響が生まれたなと感じました。
また、今回は社内の複数部署を横断して参加者を募ったのですが、それぞれの部門の考え方や立ち位置、意思決定における葛藤などを改めて理解しあえる機会にもなったと思います。
確かに、どのチームも個々の強みを活かして活発な議論を実施していて、コミュニケーションの活性化の観点でも効果はあったように感じます。中村さん、チームで議論しながら経営を実践するのはどうでしたか?
実際の企業経営は、シミュレーションよりも不確定要素が多く、予想できない事象も発生すると思います。そのような環境において、各々が自分の専門領域に責任を持ち、最終的に経営者が全社目線で意思決定を行っていく。そのような大変さも実感できました。
日々の業務の中では経営者としての目線も意識して、自分に足りないことや今すべきことを明確にし会社と同じ方向を向いて進んでいきたいと感じました。まだまだ学ぶ事の方が多いですが、研修を通じて “経営は楽しそう” と思いました。自ら舵を取って、課題を乗り越えて同じ方向に導いていく、“経営の楽しさ ”を体験することが出来たのはとても良かったです。
導入を検討されている担当者様へ
僕もそうでしたが、体験型のゲームを利用した研修は、実施を決めきれない担当者の方もいると思います。一般的にゲームという単語を聞くと、ただ楽しく遊んで終了となってしまいそうな気がしますが、BMG研修は違いました。
実践的に経営を体験するために経営シミュレーションが用意されていますが、非常に良く練られていると思います。遊びではなく、本気の経営者の顔で取り組んでいる受講生の姿が印象的でしたので、ぜひ他企業の人材開発や育成担当の方にもおすすめしたい研修です。
もちろん、BMG研修単体で終わりではなく、企業固有の事情に特化したフォローアップや、財務的な学習の場の提供など、他の研修や学びの機会と組み合わせることによって、学びの成果は変わってくると思います。そこは、担当者の方の腕の見せどころですよね。企業が求める人材に合わせて、研修のプログラムを考え、学びを最大化して頂くと良いのではないでしょうか。
経営人材に必要不可欠な戦略と財務の2つの視点を意識して業務にあたる視座と視野を、社員には早期から養って欲しいと考えておりました。一般的な座学研修と比べて、楽しく本気で、実践的に、経営を疑似体験できるBMG研修は、社員の将来の成長幅に大きく影響すると思います。
実際に研修を開催してみて、BMG研修は非常に魅力的で、優れたコンテンツだと感じましたので、多くの企業担当者様に是非オススメしたいです。
井本さん、金澤さん、中村さん、お忙しい中ありがとうございました!