INTERVIEW清水建設株式会社様
新たな価値を創造するスマートイノベーションカンパニーを目指す、清水建設株式会社
人財のイノベーションに向けて、Business Management Game研修(以下、BMG研修)を開催いたしました。
研修の目的は、1.新規事業開発に取り組む社員が経営を実体験すること、2.財務諸表から戦略を分析する力を身につけること、3.年代や役職を横断したチームビルディングの強化です。
本間様、伊藤様、長谷部様
BMG研修を導入した背景
研修を導入された背景を教えて頂けますか?
シミズグループのSHIMZ VISION 2030では、建設事業の枠を超えた自己変革と挑戦を通じて、新たな価値を創造するスマートイノベーションカンパニーとなることを掲げています。
VISION達成には人財のイノベーションが必要不可欠だと考えておりまして、これまでの研修とは違った学びと気づきを得られることを期待して、導入を決めました。
参加者は新規事業創出に携わるメンバーや、技術研究所の研究員などが多く、事業をスケールさせていくにあたって、ヒト・モノ・カネの視点で全体を俯瞰できるようになってほしいと思っていました。
日々の業務における意思決定が、会社の財務にどのような影響を与えているのか、そんなことを実感して欲しかったです。
特に期待されていた成果や効果はありますか?
1.参加者が企業を経営する経験を得て視野を広げること、2.財務諸表から定量的に企業を分析できるようになること 3. 年次年代に関係なく活発な議論ができるチームビルディング、の三点です。
変革・挑戦による新たな価値を創造していくためには、社員一人一人が、中長期的な視点と広い視野を持って事業活動に取り組んでいくことが重要です。
未来を見据えて事業計画を立てていくこと、ビジネスの利益構造を理解したうえで意思決定を実施していくこと、そういった経験を味わってもらえたらな、と思っていました。
研修に参加してみて
BMG研修の第一印象はいかがでしたか?
これまでに経験したことが無いタイプの研修だったので、非常にワクワクしましたね。Gameと付いてはいるものの、操作マニュアルを拝見してかなりクオリティの高い内容だと想像していたので、参加を楽しみにしていました。
また、戦略と財務の連動性が学びのポイントというお話もあり、日常業務であまり財務指標を取り扱わない自分としては少し不安もありましたが、事前の財務諸表研修のお陰もあって、スムーズに参加できました。財務研修の内容は初学習者にもわかりやすく、ありがたかったです。
研修を通じて、学びや気づきは得られましたか?
正直、期待以上の研修でした。丸一日の研修は珍しいなと思っていましたが、もう一日追加でやりたいくらいです (笑)。
限られた時間内で、限られた情報をもとに、チームで助け合いながら仮説を構築し、検証していく。そういった経験が凝縮された一日でした。普段は、なかなか目の前の仕事や自分の責任範囲で手一杯になってしまうなかで、経営者という目線で、企業経営に取り組めたことは貴重な経験でしたね。
調達した資本や資産に価値を加えて顧客に届け、利益の最大化を通じて企業価値を高めていくこと。キャッシュフローを意識して事業活動のROIを高めること。競合他社の財務諸表を読み解き、行動を分析することなど、実践型の研修だからこそ得られた経験によって、経営が身近に感じました。
経営理念とか経営戦略って、なんとなく耳にしていたものの重要性もストンと腹落ちしましたよ。個人的には、中堅だけでなく、若手のうちからこの目線を経験することは、非常に重要だと思います。BMG の UI 自体も素晴らしく、操作性も高くて感激しました。
難しかった点などはありますか?
バックグラウンドの異なるメンバーが集まることで、助け合うこともできる一方、役割分担や意思疎通が明確じゃないと、その効果は最大化されないなと、改めて実感しました。
今回、わたしたちのチームはメンバーの役割を明確に定めずに臨みましたが、個々人の意見は最大限反映される一方で、意思決定に時間はかかってしまいました。
当然、チームを尊重することも重要だとは思いますが、時には責任範囲を明確にして、それぞれがリーダーシップを発揮してくことがスピード感にも直結してくると思うので、バランスが重要だなと反省しています。
ただ、物事の捉え方が異なる同僚たちと、企業経営を実践するというのは、相互理解の観点でも、視野を広げるという点でも、非常にためになりました。
自分が当たり前だと思っていたことが他の部署では違っており、新たな視点を知る事に繋がり、狭い世界で物事を考えていたことも気づけました。
研修を導入した結果
研修を導入して、期待した成果は得られましたか?
事後アンケートの結果もとても好評でしたが、私自身も非常に満足のいく研修になりました。中々味わえない会社経営を体験し、戦略と財務の両輪で中長期的に物事を考えていくことの重要性に気づいてくださった方々が非常に多かったと思います。
正直なところ、こういった研修の効果は測りづらいものがあるので、導入を悩んでいた部分もなくは無いのですが、本当に開催して良かったです。
自部門や事業の状況、キャリアのタイミング、これまでの経験など、参加者の状況は異なりますが、それぞれが自分なりのネクストアクションをしっかりと言語化しており、弊社のイノベーションを担っていく人財として活躍することを期待しています。
研修後に実施した懇親会でも、皆さん講師の方々を質問攻めで熱量がすごく、本当に良いチームビルディングにもなりましたよね。
私も、通常の業務では得難い貴重な経験を得られた一日になったと思います。
スコレの須藤さんから総括の際にも投げかけて頂きましたが、BMG研修で何かをマスターするのではなく、研修を通じて新しい視点や気づきを得て欲しいと思っていました。
人から一方的に言われた事は中々自分ごと化できないですが、自分で気づいたことは忘れないですし、熱量も高いですよね。これをキッカケに、今後も成長を支援する仕組みを構築したいですね。
研修の日は弊社の決算発表でしたけれども、決算発表や自社の中長期戦略、経営指標などに対する見方も、大きく変わったのではないでしょうか。
最後に、これからBMG研修に参加される方へのメッセージをお願いできますか?
BMG研修を受けて、事業だけでなく私生活でのお金に対する考え方にも影響がありました (笑)。
自分たちが何を大切にして、どんな時間軸で意思決定をするのか。場合によってはリスクを取って未来に向けた投資をしていくこと、自分の人生を自分で舵取りしていくこと、そんなことの大切さも学ぶことができました。
リスク無く企業経営を実体験できる BMG 研修は貴重な機会だと思いますので、ぜひ、楽しく挑戦してみてください!!
このような実践型の研修は、ビジネスパーソンとして抑えるべきエッセンスが包括されているので、新人研修や役職研修など、幅広い方々に有効だと思います。
ただ、重要なのは、研修を通じてどんな気づきを得るか、そこから自分の業務やキャリアに繋げていくかだと思いますので、しっかりと学びは言語化し、アクションプランに繋げていきましょう。
今後も継続的に導入したいと思っているので、ますますの進化にも期待しています。
本間さん、伊藤さん、長谷部さん、ありがとうございました。